湖を一望する展望所
松倉神社をあとにして国道103号を南下すると、宇樽部地区へ入ります。さらに走り、旧十和田湖中学校の付近で右に曲がると、御倉半島に入っていきます。急斜面を登り、いくつかのカーブを曲がると、瞰湖台へ到着します。
そこは、湖が一望できる展望所。バス1台分の観光客が訪れても問題なさそうなほど広く作られた木製の展望台からは、御倉半島と中山半島に囲まれた中湖を一望できます。展望所の左右を見ると、ほとんど垂直と思われるような絶壁。この展望所もそのような場所に作られているのだと思うと途端に足がすくみます。
正面に細長く見えるのは中山半島。この中心に十和田神社があります。中湖側の湖岸には占場があるので、この瞰湖台の対岸に位置しているはずですが、樹木で隠されているのか肉眼では確認することができません。右手に目をやると御倉半島が伸びていて、その中ほどには赤色に染まる五色岩が見えます。両半島の向こうには、黒石方面へ抜ける滝ノ沢展望台や、御鼻部展望台があるはずです。鬱蒼とした森の中、突然視界が開けて湖が現れると、この神聖な場所へ確かに到着したということを実感できます。